ロンドンハーツ 男の着こなしグランプリ 第2回  感想

カンニング竹山おぎやはぎ矢作、アンタッチャブル山崎、チュートリアル徳井、元ジャイアンツ元木選手の5人の私服を強制的に家から持ってこさせ(徳井さんは大阪在住なのでスタッフが強制的に自宅から奪ってくる、という裏技?を使って)、テーマにそったコーディネイトをで各人に考えてもらい、その場で着替えて登場。審査員がそれらを審査する、という流れのコンテスト。
審査員は神田うの辺見えみり飯島愛。司会はロンブー淳、担当は微笑みの亮さん、でもほとんど神田うのの独断場だと思いました。

こんなドレス*1をデザインする人になんか言われても…、とも思いますが、まあ、テレビ的にはこれくらいモノをポンポン言う人でないと面白くない。うの嬢に勢いがありすぎて、ロンブー淳までが、芸人擁護気味だったのがほほえましかったです。


竹山さんはとにかくハンチングが好きなんだなあ。昔漫才で帽子はハゲかくし、みたいなことを言ってたけど、かぶってると余計に蒸れたりするんじゃないでしょうか?(大きなお世話)、ビタミン寄席に出ていたころの衣装はおそらく自前だと思うのだけれど、そのころとあんまりセンスは変わってない感じ、わりとカワイイ服装。くまのプーさん系。しかし、やっぱりあのころとはMONEYが!というわけで洋服の仕立てが大変よろしかった。

そして、とりあえず困ったら黒を着ておけ、っていう「80年代を未だに引きずる文化系男子のメンタリティ」から1ミリたりとも逸脱しないファッションセンスの矢作さん。
彼はなんとなくおしゃれ、ってことになってたし、実際かわいい格好だとおもったけれど、服そのものの組みあわせはともかく、矢作さんの顔は本当はもっと明るい色のほうが似合う気がする。個人的には第一回「男の着こなしグランプリ」で酷評されてた超カラフルな小木さんのファッションのほうが可愛くて好みでした。
あと、ファッションとか関係ありませんが、すごく気になったのは最初のテーマ「空港での会見」で矢作さんが着ていたTシャツのロゴ。
「DEATH OF A DISCO DANCER」って!!!
それは、ス、スミスですね。



↑これの3曲目。

そして、絶対今日のVIPだよ、のアンタッチャブル山崎さんの着こなしがあまりにもすばらしくてうっとりしました。本当に素晴らしい、芸人ミラクルがここに。
チュートリアルの徳井さん(確か山崎さんと同い年)のキュっと小さな顔の横に並ぶと、同じ人類とは思えないくらいの顔のデカさ、Vシネマでしか見かけないようなヘンな柄のシャツ、確実に自分の足を短くみせる着こなし(なのにさらに足を短く見せるブーツイン)、中途半端なツバの広さの帽子(そして、顔が大きすぎてその帽子がものごっついキッツキツに頭にのってちゃってるよ、という感じ)、トレンチコートっぽいものが好きすぎる件、そして何故かちょっとアレンジするとマタギファッションになってしまうというマジカル……。いわゆる「ファッション」の概念とはかけはなれているし、女性陣にもめちゃくちゃに言われていましたし、ワーストも取りましたが、山崎さんはこれでいい、じゃなくってこれがいい。すごくヘンなのにすっごくよく似合ってるから不思議。これからも是非このままでいてほしいと切実に願う。ただそこに立っているだけで面白いもの。
芸人かくあるべきと思った。是非、次回も出て、そしてまたワーストを取って欲しいです。


徳井さんはとにかく顔とスタイルがいいので、なんでも似合ってしまうことが、他の芸人さんたちと並ぶとマイナスに感じられてしまう、お笑いという名のミラクル。しかし、あらためて顔が小さい、手足が長い。芸人にあるまじきルックスなのは前からわかってはいても、なんだかびっくりしました。山崎さんと違う宇宙から来た人みたいに見える。
大絶賛だった最初のスタイル*2以外は、けっこうケチョンケチョンに言われていましたが、おしゃれだと思うけどなあ、今どきの男の子っぽい。ストリートカジュアルという引き出しは、神田うのの中にはないんだろうけど。

とにかく女性陣からもロンブー淳からも、すっごいマイナス評価だったのはグレーの「つなぎ」ファッション、POLYSICSファン(らしい)の徳井さんにしてみればあの「つなぎ」はテクノポップな気持ちの現れのではないでしょうか?(違うかもしれないけれど)「80年代ニューウエイブ文化の呪」がかかっている私にとっては超ナイスな着こなしだったので、あの格好が一番萌えました、カ、カワイイ……(キュン)、良いものを見せていただきました。

元木さんは良くも悪くも「いかにも野球選手の着こなし」で見たまんまなのでサプライズがない。おもしろくない、と思ったあと思い直しました。逆に言えばこの人は元野球選手なのに「芸人ゴコロ」がありすぎるからココロの混乱をまねくんだ、と。とにかく野球選手っぽかった。

最終順位は1.竹山さん 2.矢作さん 3.元木さん  4.徳井さん 5.山崎さん

でしたが、わたしが個人的に順位をつけるなら(何者?つーハナシですが)
1.矢作さん 2.徳井さん 3.竹山さん 4.山崎さん 番外:元木さん

て感じでした。野球選手のファッションは、「人としてジャンル違い」なので、全く理解できないんだけど、多分、あれはあれで正解なんだ。きっと。

でも、別に、みんなそれぞれに似合ってました。おしゃれって一体なんでしょう?みたいなことも少し考えた。本人のキャラクターにあってる、てことでいえば、みんなそれぞれのキャラクターにあっていたし、チャンピオンは間違いなく山崎さんだった。ステキだ。

あと、竹山さんが「ファッション」というジャンルで栄冠を得る、という図がとても物珍しかったです。

*1:http://www.ark-rent.co.jp/0013.html

*2:「H」の今月号のグラビアでも着ていた革ジャケットはお気に入りなのかなあ?