細雪(谷崎潤一郎/新潮文庫)

再読。面白かった!(っていつもいってるな)特に筋がある訳ではなく、3女の雪子がお嫁に行くまでの、それぞれにはなやかで、それぞれに気が強く、それぞれにうつくしく、それぞれに癖のある、4姉妹の日常のこまごまを、やれ着物だ、やれ芝居だ、やれ花見だと、まるで女の子同士の楽しいおしゃべりみたいに、こまごま、こまごま、と描いている楽しい小説。前に読んだときもとってもたのしかったけど、今読むともっと楽しい。

さすが関西!って感じのど派手着物のオンパレードも楽しい。なんだかこういうの読むと関西生まれの血が騒ぎます。