三つ子の魂百まで

このシーズン、ハマって見ているドラマは「富豪刑事」と「特命係長 只野仁」と「金八先生」。「金八先生」はともかくとして、わたしは本当に心の底から「チープなつくりで予定調和で一話完結」なドラマや映画がすきなんだなあ、と思う。たとえば、チープなセットには多分、しらける人のほうが多いように思うのですが、どうもセットがチープであればあるほど、脚本が「んな、アホな!!」って方向に向かえば向かうほど、わたしにとってのトキメキ度が増すのは何故か。
こういうものが好きになったのは、一体いつごろからかなーって色々考えてみると小学校2〜3年のころに読み漁った江戸川乱歩の「少年探偵団」で例えば「インド人に化けるなんて超簡単!炭で顔を塗ればオッケーだよ!!(大意)」とか、「なあに簡単ですよ、ソファーの中に入ってればばれませんって(大意)」とか「全身真っ黒だから暗闇の中にいても気がつかなかったのです!(そんなんあったっけ?)」という、いくら小学生でもわかるってそれが実現しないことくらい!っていうトンデモトリックの数々にやみつきになって夢中だったあの頃に方向づけられたような気がする。(おかげで、ホームズもルパンもトンデモ度が全然足りなくて物足りなくて好きになれなかった…)

未だに日本史上で一番素敵だった時代は昭和初期であるって、(それが嘘だとわかっていても)つい思ってしまいがちなのも、小学生の時に「りぼん」で連載していた、高橋由佳利の昭和初期のモダンガールが主人公の少女漫画「過激なレディ*1」のせいのような気がするし(ヒロインの相手役が「無口でメガネで一見クールだけど実は優しくてシャイ」な男の人だったせいで未だにメガネをかけた男の人にめちゃくちゃ弱いような気がするし。
着物で洋服っぽい組みあわせや行動をすることに惹かれるのも思えばこの漫画の影響のような気がする、この漫画の女の子たちは着物で走ったりこけたり、そりゃあ激しかったのです。

三つ子の魂百まで、ということをよく考える、小学生のときから全然変わってない人間なんだなあ、と思うとちょっと切ない。


□色々と停滞していることがあって、やらなくちゃあいけないなあ、と頭では思う。でもやらない。ここでちゃんとそれらをやるか、やらないか、というのが別れ道のような気がする。そうしてわたしはやらないほう。でもやる人間になりたいので、停滞を抜け出そうと今いろいろとあがいている所。頑張ります。

□どうせチェーン店だし、と思って期待せずにフラリと入った赤塚のイル・キャンティ*2の「真夜中のスパゲティ」という魚介類のパスタがものすごくおいしかった。もっかい行こう。

*1:http://park18.wakwak.com/~yako/takahashi/list.html

*2:http://www.chianti.co.jp/(伝説の??あのキャンティとは全然関係ない、多分)