[memo]

 E君(仮名)と神保町めぐり、まずは古本屋を数件流したあと、お腹が空いたので『スヰートポーヅ』で餃子定食を食べる。とってもおいしい。
その後、あとでお茶を飲もう、健闘を祈る、と軽く挨拶して待ち合わせ場所を決めて各自巡回。

 まずは『みわ書房』で、前からずっと探してた『若い娘アリアーヌ/クロード・アネ作・斎藤磯雄訳(秋元書房)』(オードリー・ヘップバーンビリー・ワイルダーの映画『昼下がりの情事』の原作本、しかも映画が作られる前に発売された本なので表紙がオードリーじゃない、はずなんだけど妙にオードリーっぽい女の子の写真が表紙)を見つけ、即効でお買い上げ。この本が含まれる秋元書房の『ジュニアシリーズ』は本当にいいラインナップで欲しい本がいっぱいあるんだけど、なかなか手に入らない。みわ書房を出たあと、通りぞいに各種店頭本をいつものように流してると一誠堂の店頭でE君(仮名)発見。

 E君の眼鏡がキラリと光り、「これ全部100円だよ」と一言。見れば中公と岩波(文庫)ばっかりじゃないですか!私も血眼になって漁る漁る、しかも状態もすごくいい、というわけで、結果、

東京に暮す-1928-1936/キャサリン・サンソム
チェーホフ一幕物全集/米川正夫
とどめの一撃/ユルスナール作・岩崎力
シェリの最後/コレット作・工藤庸子訳
(以上、全て岩波文庫
の4冊をお買い上げ。絶版書も混じってるのに、全て100円だと思うと心も踊る。

 その後、小宮山書店で『三文紳士/吉田健一講談社文芸文庫)』を400円で買い、さらに田村書店店頭で『貧乏神髄/川上卓也(WAVE出版)』を200円で購入。


 さらに待ち合わせの冨山房フォリオでは、『喜びのおとずれ-C・S・ルイス自叙伝/早乙女忠・中村邦生訳(冨山房)』を新刊購入し、さらにさらにその後東京堂書店を流し、ふくろうブックステーションを流し、以前買っためちゃくちゃ可愛いビジュアルお菓子本『十二ヶ月のバスケット』と同じ著者の『バナナがあったらどうするの?/松永絵菜(女子栄養大学出版部)』を購入。かわいい、とにかく可愛い。お菓子は面倒だから絶対に作らない(オーブンもうちにはない)くせにあまりの可愛さにまけて購入、仕事の資料にしようと無理矢理自分に言い聞かせる。
さらにさらに勢いで三省堂を流して(欲しい本はあったけど、ぐっとこらえる)、最後にヴィレッジヴァンガードをふらふらしておしまい。今日もたくさん本を買った。


 今日家を出る時には、目標は3冊!今日はぐっと押さえて行こう、と心に誓ったのに実際に買ったのはは9冊だった。しかもE君に頼んでいた戸板康二がらみの歌舞伎本2冊『歌舞伎/戸板康二・吉田千秋共著(保育社カラーブックス)』『歌舞伎十八番戸板康二(中公文庫)』もあることをすっかり忘れていた。しかも今日読んでいた本は『日影丈吉集-かむなぎうた(ちくま文庫)』で505Pもあるこの本は文庫にしては重い、トートバックがおそろしく重い。
そうして今日もこんなはずじゃあなかったと、我慢が効かない自分のダメさ加減にふう、とためいきをつきながら、重い重い鞄を抱えて家路につくのでした。