イブリン(クラブツリー&イブリン)

甘さも華やかさもあって、でもクドくない、派手すぎず地味すぎないバランスのいい香り。実は結構いやがる人も多いバラの香りだけれど、これは嫌いな人があんまりいなさそうです。「バラの女王」って感じです。
デイリーにはつけたくないけど、自分の(元々ほとんどない)女子度をアップしたいときにつけたい。

薔薇がなくっちゃ生きていけない

誰にも気づかれませんが、ひっそりとほぼ毎日香水を付けています。しかし誰も気がつきません。すごくちょっとしか付けないからです。
私にとって香りというのはアロマテラピーみたいなもんで、ちょこちょこ付け直したりすることでなんとなく気分をリフレッシュ!というのが主目的なので、まあ、まわりには香らなくてもいいかな、というのと、いっぱい付けてしまうと、たのしいたのしい「付け直し」行為が楽しめない。ので、ちょこっとだけ。

以前はもっとあっさりしてユニセックスな香水を使っていたのですが、10年使ったのでさすがに飽きたのと、アロマテラピーに凝りだしたので、どんな香りとも相性が良く邪魔にならないバラの香りが急に好きになり、バラのシングルノートの香水の中でいろいろ試しているのですが、なかなかピンとくるものがなく。

色々探した結果、やっと見つけたロクシタンの「ネロリローズ」(バラのシングルノートではないけれど)という香りはああ、もうこれで一生香水ジプシーにならなくてすむ、最高!と思っていたのにあっさりと廃盤。
仕方がないから似た香りで、気持ち良く使えて、それでいて廃盤にならなそうなものを!と英国王室御用達「ウッズ・オブ・ウィンザー」の「トゥルーローズ」を愛用していたのですが(香りも気に入ったし、英国王室御用達っていかにも廃盤にならなさそうかも、と)、手持ちのが切れたから、と買いに出かけたらいつものお店どころか、どこにもない!ネットにもない!かろうじて、オードトワレが残っているお店があったけれど(もうないとおもうけど)、トワレはちょっとだけ香りが違う。ボディ・スプレー(という名前だけれど、オーデコロン)がいいのに!ぎゃーーと思って探しまくってもなかったので、メーカーに電話したらウッズ・オブ・ウィンザーは日本から撤退したそうです……。ウッズ・オブ・ウィンザーだったら廃番にはならないと思ったのに!

どうして化粧品とか香水ってどんどん撤退したり、廃番になったりするんだろう。また旅に出なくてはいけません。
という訳で下記、旅に出た記録。

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リーダーお誕生日おめでとう

今日は城島茂さまのお誕生日。
今期の朝ドラ「芋たこなんきん」を見ている間にいつのまにかお父さん役のリーダーに夢中に…。TOKIOの中で長瀬君の次に好きなひとはリーダーで。

ジャニーズのグループの誰かのファンになると、二番目に好きな人もつくって、それを「副担」と言うと伺ったのですが(合ってる?)副担はリーダーでお願いします!(って誰に宣言してるのやら)

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

木更津キャッツアイが終わってしまった。
木更津キャッツアイ」という物語はテレビシリーズで一度きっちりと完結しているし、その楽しい外伝のような「日本シリーズ」を見たときはこれはこれでいい作品だけれど、大いなる蛇足、というかファンのためのボーナストラックというか、うん、これ別になくてもいいけど、あって良かったし、うれしかったし、最後のおたのしみだね、たのしかった、ありがとう!という気持ちでとても気持ち良く見ることが出来たのだけれど、この「ワールドシリーズ」はすごく楽しくて、たくさん笑って、でも全然気持ち良くなんか見ることなんかできなくて、ものすごく大げさに言えば、友達をひとり失ったような、喪失感でいっぱいで、「ああ、もう本当に終わりなんだ…」とさみしくやるせない気持ちで映画館を後にしました。

見た人の多くが言ってるけれど、本当に「いいたくないけど、ばいばい」というのが正直な気持ち。
たとえ、言いたくなくても、さよならを言わなくてはならない、青春というものはそういうものなんだな、と。
今まで本当にありがとう、木更津キャッツアイのみんな、スタッフの人もみんな、あなたたちのことが大好きだったです。

やっぱり、若い子は成長していくから、メインの5人の青春や成長と物語がリンクしている、というのも大きくて(みんなドラマの初回から考えると信じられないくらい演技が上手くなっていたし、顔つきも子どもッぽかったのに「ワールドシリーズ」ではちゃんとみんな大人の顔になっていた)、だから「木更津キャッツアイ」という物語を描ききるのに5年という時間がかかったのは良かったのかもしれないと思いました。


ドラマサイトの人が良く小ネタをだーーーっと貼るというのに憧れて(?)いたのですが、ちょっとやってみます。大いにネタバレしまくっていて、結末やなんかにも触れているので、映画を未見の人は絶対に見ないでください。どうせ大したことは書いていません。

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のだめカンタービレ

原作はダイスキで、でもこのドラマにはとにかく全然期待していなくて、なんといってもそれは、ここ数年で(多分)最悪の脚本家、衛藤凛が脚本、と聞いてガックリしていたのです、キャストがいい感じなだけに余計。しかし、原作通りということに原作者がこだわった(という噂)だけのことがあって詰め込み過ぎのきらいはあるものの、セリフも間合いも原作通り!衛藤さんには原作プラスアルファのめくるめくドラマの楽しみとか一ミリも期待していないので、原作から逸脱しないようにさえしてくれれば(原作が面白いから)、これはなんとかなるかも、予想よりは全然面白かったです。あとドラマ版「電車男」と(ほぼ)同じスタッフ、ということで演出が素晴らしい。

衛藤さんの脚本の(たくさんある)致命的な欠点のひとつに、「いつだれが恋に落ちたのかさっぱりわからない(ゆえに視聴者おいてけぼり)」というのがあって、例えばドラマ:スローダンスで主演ふたりはともかくも(それでもいつ恋に?さっきまでお互いに違う人のこと好き好きゆうてたやん!って感じなんだけど、まあ主演という時点で誰が誰と恋に落ちるのか視聴者にはわかってるからね)、広末涼子がいつ藤木直人に恋をしたのかがまったくわからなくて、それで広末さんが藤木直人に「どうしてわたしの気持ちがわからないの?」という態度をとりつづけても、視聴者にもまったく広末さんの恋心がわからないし、ただただ藤木直人が気の毒な気もしたし、また藤木直人も何を考えてるのかわからないので、ただただ頭の中が?マークでいっぱいになり、そして、そのことにまつわる何かの面白みがあるわけでもないので、ただただ視聴者は置いておかれるのだ。(ちなみにわたしは広末涼子のことはかなり好きなので、広末さんにこんなセリフを言わせる脚本に余計に腹が立ちました)

そんなわけで圧倒的に「恋心」を描く回路が欠落している(し、それを補う他の面白みもない)衛藤さんの脚本ですが、もうそこはチカラ技で、上野樹里ちゃん演じるのだめが玉木宏演じる千秋先輩に「フォーリンラブー」と叫びながらハートマークを飛ばす、という力技でカバーしたり、演出でできることは全部やる!という気合いで本をうまくカバーしていたと思います。

とにかく、のだめを演じる上野樹里ちゃんがかわいい。あの「のだめ口」とかピアノを弾くときのあの手の動きの再現度とか本当にすばらしい。原作を読んだ感じではのだめの演奏というのはもっとエキセントリックなものを想定していたのだけれども、天才の演奏を再現なんてのはさすがに無理か。でものだめと千秋の連弾はとても楽しかったし、最初キャストを聞いたときに千秋に玉木さん?イメージ違うよ、と思ったし、千秋のノーブルさやカリスマ性は全然感じらなかったけれど、でも予想よりずっと好演していたし、髪もちゃんと黒いし(重要)、やっぱりとても男前なので、モテモテ設定に説得力があるかも。

漫画内アニメ「プリごろ太」のグッズ(グッズ欲しい…)や、衣装や小道具の漫画再現っぷりも本当に楽しくて、思ってたよりはずっと楽しめました。*1

そして、見る前からわかってたけど竹中直人……、もうああいう役を禁止してほしい(シャルウィダンスで今のように「変身」してしまう前の竹中さんのことは好きでした)。

エンディング・テーマの「ラプソディ・イン・ブルー」のアニメっぽい感じもとても楽しかったです。

*1:漫画原作における衣装の再現度の重要さ、をおろそかにしたことが「ハチミツとクローバー」映画が商業的にあんまりふるってないことと大きく関係している、というのが持論。漫画の実写化に視聴者が一番期待することは「漫画の小道具・衣装の再現」だと思う。ハチクロ映画(予告しかみてなくて、それで判断してるけど)のはぐちゃんの衣装、確かに美大生っぽくはあるけど、あれは「はぐちゃんルック」じゃない!

ananの「06年 あなたが選ぶ好きな男・嫌いな男」特集

とりあえず立ち読みくらいしておきましょうか、長瀬智也君(13位だった!そしてまだ夢中)も載っていることだし…、と手に取ってページをめくると、もうそりゃあうっとりするくらい長瀬君が格好良かったのでさくっと購入。ビジュアルの美しさだけで言えば、長瀬君がゆるめのクルクルパーマでうっすらヒゲ+モミアゲというのが一番わたし好み*1なのですが、ananのグラビアはまさにそれで、ダラリとソファで横たわる長瀬君のなんとまあなんと美しいことか!保存版にします。

で、10年ぶりくらいにananの好きな男特集を買ったのですが、なんかラインナップの基本ラインが(人は変わっているけれど、基本ラインというかラインナップにおける傾向のようなものが)あまりにも変わっていなくて唖然としたのですが、色々なジャンルの男前のインタビューを一気に読めてとても楽しかった。

特筆したいのは児玉清が「福山雅治」に寄せた文章の素晴らしさ。福山雅治にはほとんど興味がなく(かといって嫌いでもなく。どちらかといえば好感を抱いていると思う。)、でも児玉清のことは好きなので、なんとなく読んだのだけれど(そして何故児玉清がここに?という不思議さもあって)、これが本当に素晴らしい文章で、福山雅治に寄せる深い愛情と敬意がしみじみと伝わってきて、そんなに思い入れのないはずのないわたしが、福山雅治のことを全人類は愛さなければならない!今すぐ!と思い込みそうになるぐらい素晴らしい文章だった(5秒後に思い直したけれど)。

「七十三歳の男の錆びた血も熱くする彼の“イット(魅力)”」なんて一文を三十六も年下の男の人に捧げることの出来る児玉さんの素敵なイットに読んでいるわたしがやられてしまいました。

読んでいるこちらが居住まいを正すような、端正で美しい文章。もともと児玉清さんのことは好きだけれど、もっと好きになりました。児玉さんの著書も近々読んでみたいと思いました。

*1: なにせ、あまりにもしょっちゅう髪型を変えるため、お気に入りの髪型とかビジュアルについては長瀬君のファンの間でもかなり好みがわかれるんだと思う、多分。わたしはちょいワイルドな感じが好みです。

黒沢清監督の新作映画「LOFT」を見ました。

さいころのわたしはあまりにも好奇心の旺盛な子どもだったために、割合に大変な目に(自分のせいで)よくあっていました。

例えば旧式のガラス製の体温計の水銀部分の銀色がとてもきれいで仁丹みたいに見えて、これを舌の上で転がしたらどんな感じだろう?という好奇心に打ち勝てなくて、口の中でバリリと体温計をかみ砕き、えらい騒ぎになったり(即、口の中のものを吐きださされ、救急車で運ばれて胃洗浄、生まれて初めての胃洗浄は本当に苦しくて、このようなバカなことは二度とやるまい、と固く誓った。)

母親の自転車の後ろに乗せられて揺られていたときに、後輪を見つめているうちに、このくるくる回る後輪を自分の足で止めたらどんな感じかなーという好奇心に打ち勝てなくて、足でトンってしたら、足首が自転車の後輪に絡まってえらいことになってしまい(そして救急車)もうちょっとでアキレス腱を切ってしまう所だった。(これも本当に死ぬほど痛くて二度とやるまい、と固く誓った。しかしわたしがダメな所は確かに自転車の車輪に足を絡めることは二度としなくても、他にも色々と好奇心が行過ぎて身を滅ぼす人生そのものはあんまり改まってない、ということです。オトナになったから、随分緩和したけど。)

「LOFT」を見たあとになんとなくそんなことを思い出していて、というのはわたしにとては黒沢清監督の映画の「恐怖」というのはそういう類いの恐怖で、「絶対にそこにいってはいけない」と知りつつも「そこ」に行ってしまうという瞬間を切り取られていて、怖くはないけど、やっぱり怖くて、だからこの映画はとても好きだ、と思ったのでした。

ラブストーリーのような、ホラーのような、なんともいえないヘンな映画だけれど、
豊川悦司がミイラのことを呪いとして受け止めながらも、どうしてもミイラに惹かれる気持を抑えることができないさまに、すごく共感しながらこの映画を見ました。とてもいい映画でした。