木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

木更津キャッツアイが終わってしまった。
木更津キャッツアイ」という物語はテレビシリーズで一度きっちりと完結しているし、その楽しい外伝のような「日本シリーズ」を見たときはこれはこれでいい作品だけれど、大いなる蛇足、というかファンのためのボーナストラックというか、うん、これ別になくてもいいけど、あって良かったし、うれしかったし、最後のおたのしみだね、たのしかった、ありがとう!という気持ちでとても気持ち良く見ることが出来たのだけれど、この「ワールドシリーズ」はすごく楽しくて、たくさん笑って、でも全然気持ち良くなんか見ることなんかできなくて、ものすごく大げさに言えば、友達をひとり失ったような、喪失感でいっぱいで、「ああ、もう本当に終わりなんだ…」とさみしくやるせない気持ちで映画館を後にしました。

見た人の多くが言ってるけれど、本当に「いいたくないけど、ばいばい」というのが正直な気持ち。
たとえ、言いたくなくても、さよならを言わなくてはならない、青春というものはそういうものなんだな、と。
今まで本当にありがとう、木更津キャッツアイのみんな、スタッフの人もみんな、あなたたちのことが大好きだったです。

やっぱり、若い子は成長していくから、メインの5人の青春や成長と物語がリンクしている、というのも大きくて(みんなドラマの初回から考えると信じられないくらい演技が上手くなっていたし、顔つきも子どもッぽかったのに「ワールドシリーズ」ではちゃんとみんな大人の顔になっていた)、だから「木更津キャッツアイ」という物語を描ききるのに5年という時間がかかったのは良かったのかもしれないと思いました。


ドラマサイトの人が良く小ネタをだーーーっと貼るというのに憧れて(?)いたのですが、ちょっとやってみます。大いにネタバレしまくっていて、結末やなんかにも触れているので、映画を未見の人は絶対に見ないでください。どうせ大したことは書いていません。




1回しか見てないのを人のレビューとか見て、記憶を補完しながら書いたので、セリフとか適当です。順番も適当です。

・「JINORO!JINORO!」役名:ウォン・ビン、号泣そして雪。たった数分で韓流ドラマのエッセンスを完璧に表現。
・市長:高田純次。すべてをかっさらう男。
・美礼先生ってマドンナ議員って顔だ!
・バンビが大人になってる!顔がたたずまいが声がしゃべり方がそしてスーツのこなれっぷりが。子どもってあっという間に大人になるねえ(おばちゃんの感想)、みんなそれなりに大人の顔になってるのに、アニだけあんま変わらない感じでほほ笑ましい(そしてそんなアニが好き)。
・フィールド・オブ・ドリームス!(を知らない人のためにちゃんと説明されるのが丁寧)
・マスターが離婚するのは前情報で知っていたのですが、まさかこんなしょうもない理由とは!あと「髪型かよ!」は泣ける。
・大阪でのマスターVSアニってなんかこういうシーン「DEAD OR ALIVE」になかったっけ?(記憶違いかも…)
・ぶっさんの死相は本当にショッキングだった。本当に死にゆく人に見えた。見たくないものを見せつけられたようなショック。
・ぶっさんの部屋の哀川翔ポスター、良く見りゃ、どの作品も見たことあるね、わたしが。
・ぶっさんのお葬式のお花の中に哀川翔からの花があったそうです!(わたしは気付かなかったんだけど)そりゃあねえ、翔さんならきっとぶっさんにお花送ったと思うの(号泣)。
・お葬式でキャッツメンたちだけが泣かなかったっていうのすごく良くわかった。近しい人の、ある程度事前に(病気とかで)覚悟が出来てた場合のお葬式ってわたし自身も全然泣けなかったりしました。それで、わたしも、あいつら全然見舞いに来なかったくせに!とか「号泣するあんまり故人と親しくない人々」のことを醒めた目で見てたので、本当に良くわかった、それで随分経って、全然関係ないときにふいに泣けたりした。
・ヨウスルニ、ヨウスルニの橋本じゅんアメリカ人の役ってそんな無茶な。そして、橋本じゅんさんがくりーむしちゅー有田に見えて仕方がなかった。
・うっちーの「オカズ」発言。きゃーーーー!うっちーが下ネタを!萌!そりゃあ栗山千明ちゃんが教官ならわたしが男でも……。
・ぶっさんが美礼先生に会いに行くのも泣ける、結婚しても先生は永遠のマドンナなんだね。
・「次はメッシュが来る!」ってそれはタイガー&ドラゴンの竜二とかぶってるの?
・ちらっと出てるチビT。
・美礼先生の服にしじみの所で笑ったんだけど、それは美礼先生なりのげん担ぎだったんだね(泣)→前に持ち直したときにも美礼先生の服にしじみがついていた。
カニもうっちーなりのげん担ぎだったんだろうか(日本シリーズカニを食べたあとぶっさんが持ち直してた)。「クスリはもう飲まなくていいって医者に言われたんだ」「1分でも一時間でも長く生きていたいんだ」(号泣)最後までうっちーが一番ぶっさんの体のことを素直に心配してたなあ。
・なぜ、公助さんにだけぶっさんが見えないのか、が明かされるシーンが一番かなしいシーンだった。本当に本当にかなしかった。本当に仲のいい親子だったんだね。
・オジーが死ぬ時に(ドラマで)オジーのささやかな願いがかなえられずに死んでいったのが本当にかなしかったので、オジーの「野球をしたい」というささやかな願いがオジーの大活躍とともに叶えられたのは本当にうれしかった。
・5人での最後のシーンのあのセリフはアニが言う以外は考えられないし、アニが言うからちゃんと嫌みにならない、というのがとても良かった、みんなの顔とか思い出して、ウわーーーーーーーーー(号泣)。
・猫田ファンへのサービスショット満載の新婚生活シーン、すぐ離婚して、またバンビと復活→日本シリーズのアレなのかな?
・恥ずかしいラップ、それがアレでああなってこう!「シーサイド・ばいばい」まさかこんな使われ方とは…。
・最後を締めるのはやっぱり嵐の「a Day in Our Life」で、念仏をバックにさわやかな歌声が!とか言われてた桜井くんのラップ、わたしは好きでした。(ノリノリの日本語ラップってどうもなんとなく恥ずかしいので、個人的にはMCUのラップのほうが気恥ずかしいです)好きなラッパーは中井貴一です…。